短編
□xxxx的ウイルス
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そして翌朝。
「……」
昨日は宣言通り、本当に早く眠った。
早く眠るという事は早く起きるということで、時計は5時前を指していた。
起き上がって、眼鏡をかける。
少し早いが、アクアが起きる前に朝食のレシピを考えようか、とベッドから降りた。
「……!?」
ベッドから降りると、床にアクアの寝間着として履いていたはずのズボン。
それが、不自然にも落ちている。
ふと生唾を飲み込みそうになったが、それよりも不思議だった。
「……アクア……?」
「んん…………ん……?」
むくり、と目をこすりながらアクアが起き上がる。
これは――。
「……何があった」
「イグニス……?どうしたの、その顔……?」
アクアの頭には――
少し小ぶりな、猫のような耳が生えていた。
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