短編

□Behind Moon
1ページ/3ページ








とある標でキャンプをした時のことだ。









夕飯も食べ終わり、就寝の時間。俺も含め全員テントの中で横になる。






ノクトをはじめ、目の前のアクアも目を閉じたことを確認し、俺も眠りに就いていた。






おそらく俺も夢の中にいたんだと思う。ただ眠りは浅かった。眠っている感触があまり感じられない。





「……ん?」





その時だ。男3人の煩いいびきに交じって、どこからか声が聞こえてきた。





いや、声というよりは――。






『――……――……〜♪』









……歌だ。






もしやと思いうっすらと目を開くと、アクアがいない。



そのままの流れで時計を確認すると、針は夜中の2時を指している。







彼女が寝たところはみているから、途中で起きてしまったのだろうか。



俺は眼鏡をかけ、ノクトたちを起こさないようにこっそりとテントを出た。









……たまにあいつは自由だな。目が離せない。









.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ