短編

□アサシンズ・フェスティバル! 〜1〜
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いつものようにレガリアで移動をして、いつものように会話。




でも、本日いつもと違うのは、我らが王様のテンションです。








「そろそろレスタルムに着くぞ」





運転席のイグニスが言う。



私たちは今日、レスタルムのとあるイベントに参加しようとしています。






「おお、いよいよ『アサシンズ・フェスティバル』だね!」



「これマジで来たいと思ってたんだよな!」







『アサシンズ・フェスティバル』。



レスタルムにあるアサシン伝説を称えるお祭りなんだそうな。


そんなお祭りに参加できるとテンション最高潮のノクト王子とプロンプトくん。



うずうずして興奮を抑えられてない感じです。





「嬉しそうだね、二人とも」


「そりゃあもう!」


「ノクト、俺たちは帝国に追われている身だ。はしゃぎすぎるなよ」


「はいはい」





と、言いつつも表情が緩いノクト王子。本当に待ち望んでたんだね。




でも私も楽しみだったりする。こういうイベントとか参加するのあんまり経験ないし。






「まあ息抜きも必要だ、楽しもうぜ」





わいわいと会話していると、レスタルムに続くトンネルには「ASSASIN‘S FESTIVAL」と書かれた垂れ幕が現れた。





「見て、いろいろ張ってあるよ」


「うわ、マジでテンション上がるわ」




隣で目を輝かせるノクト王子。するともう一方でグラディオさんが首を捻った。






「こいつら、何でこんなテンション上がってんだ?」


「ノクトはアサシンクリードというゲームが好きだからな」


「お前もゲームやればわかる」


「え、すごく興味がある」


「アクアもやってみようぜ、ハマるから」






などなど盛り上がっていると、レスタルムの街が見えた。



いつもの感じとは違い、様々な場所に垂れ幕や旗が飾られ、中央には大きな塔があったり。






あと人がすごい……!






ノクト王子とグラディオさんが立ち上がるのにつられて私も少し腰を浮かせた。





「うわあ、盛り上がってるね!」


「すごーい!」


「いつもと雰囲気全然違うな」


「ついにきたー!!」





ノクト王子のテンションもマックスに……!初めて聞いたよその声。





とりあえずレガリアを駐車して……。





「……車が多いな」


「すごい数だね……!」




かろうじて見つけた場所にレガリアを停めて、皆で降りる。




わー、提灯が綺麗。






と、まずは受付に向かおうということで広場に行きます。


すると、ノクト王子が塔の上の方を指差した。皆で見ると、男性が塔から飛び降りている。







「おい、見ろよプロンプト!」


「すっげー!イーグルダイブしてるー!」


「何やってんだありゃ?」


「イグニス、わかる……?」


「イーグルダイブ――高所からダイブするアサシン特有の技だ」




さすがイグニスー。



と、皆でイベントの雰囲気を堪能していると、プロンプトくんが笑いながらノクト王子の腕を突いた。







「ノクトー、やりたいんでしょ?」


「いやぁ?そんなことねーよ」


「ああ、そう?」




ニヤニヤとするプロンプトくん。うーん、楽しんでらっしゃる。





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