いつか、私は。
□Chapter 9-22
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サンドイッチの乗ったお皿を両手で持って、廊下を歩いてゆく。
材料を買ってくる際に街へ少しだけ出たけれど、やっぱり所々が痛々しい風景を残していた。
――いいえ、それでも、確実に復興は進んでいる。
ノクトくんやイグニスの容態が落ち着いたら、私も復興のお手伝いに行こう。
やっとたどり着いたノクトくんの部屋。
……まだイグニスはいるのかな。
早速ノックしようと片手を上げる。
『――旅は、ここまでにしないか?』
私の手は、止まった。
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