いつか、私は。

□Chapter 9-6
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オルティシエにそびえる、アコルド首脳官邸。




厳重な警備と重厚な鉄の扉に守られたそこは、一歩足を踏み入れるだけで背筋が伸びるというものだ。







ついにやってきた、という感じもあるがな。







「うー……緊張するな〜……」


「喋んのはうちの王様だけだぞ」


「でも、プロンプトくんの気持ちもわかるよ……」


「俺たちは後ろで堂々としていればいい」









警備員に案内されながら、4人でそんな会話をする。




一般の出である2人は、なんとか雰囲気に呑まれないように頑張ってほしいものだな。








そんな中で前を歩くノクトは、黙ったままだった。



緊張もあるだろう。何せルナフレーナ様の無事もかかっているのだから。











「こちらです。どうぞ」










警備員が扉を軽くノックする。中からカメリア首相の「どうぞ」という声が帰ってきた。









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