いつか、私は。

□Chapter 9-2
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ゲートを抜けた途端、オルティシエの街並みが眼前に広がった。












「わあ……!」









アクアが小さく声を上げて、船の縁へと吸い込まれるように寄っていく。







俺はアクアに着いて行った。










「……すごい、綺麗」



「さすが水都。幻想的だな」



「……うん、ほんと……綺麗だね……」






アクアの長い髪が、風に乗って綺麗にうねる。



それをアクアは手で耳にかけて、景色を堪能していた。





「ああ、綺麗だな」




俺も感想を述べる。アクアはそれを聞いて俺の方に笑いかけた。













「あいつ、綺麗とか言いながら景色全く見てねえけど」



「絶対アクアさんのこと言ってるよね」



「気持ちはわからなくもねえがな」






後ろがうるさい気もするが、そこは放っておこう。









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