いつか、私は。
□Chapter 6-3
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オールド・レスタに戻ってイリスと合流して一晩過ごした後、俺たちは改めてカエムに向かうべくレガリアに乗った。
行きと同じように後方のアクアに合図を送り合い、出発だ。
「すっきりしねえな」
「相手の力を知れただけでも良しとしておこう」
「ロキってやつはそんなじゃなかったのに」
「あの時はコル将軍が仲間にいたからな」
「今回もいたら違ったのかな……」
「……もう一度手合わせ願いてえな」
車内で会話をしていると、前方にあぜ道が続いていた。俺は早めにブレーキランプを点灯させ、アクアに停止を伝える。
「うーん、何かの入り口っぽいね」
「この先になんかありそうな気がする」
「もしや、ここが話に聞いたマルマレームの森か?」
「探し物が見つかるかもしれねえな」
「イリス、アクアに合図を」
「了解!」
となれば行かない手はない、と舗装された道路を離脱し、急遽森へと進む。
アクアもイリスの合図に片手でオッケーサインで応え、レガリアの後ろに続いた。
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