いつか、私は。

□Chapter 5-2
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フォッシオ洞窟の深く。


叫び声と共に姿を消してしまったプロンプトくんを探すべく急いで先に進むと、少し開けた場所に出た。



下層には、叫びながらシガイたちと戦っているプロンプトくんの姿。




「もう嫌だ!!ここやばいって!!でかい蛇がいたんだよ!!」




私たちも降りてプロンプトくんに加勢する。



周りを蹴散らし、また気を取り直して先に進んだ。

先ほどの開けた場所からまた暗くて細い道に進むと、プロンプトくんがまた怯えだす。





「いる〜、絶対いるっ、くっそぉ、出てこい〜〜〜〜」


「落ち着け」



グラディオさんがとても冷静に諭した。


それでもプロンプトくんが言ってた『でかい蛇』は気になる。会わなければいいんだけどね……。




そんな呑気に考えてる時だった。







「うわあっ、出たーーー!!!」





地面からずるりと勢いよく何かが飛び出してきた。


体は蛇。これがプロンプトくんの言っていた『でかい蛇』の正体だろう。


ただ、顔は女性っぽかった。ちょっとアンバランス。





「こいつだ、こいつ!!行け、ノクト!!!」


「借りは自分で返せよ」






その蛇はいきなり襲ってくるわけでもなく、ノクト王子に話しかけた。





「ウチの子――知らない?」


「いや、全然知らねーし」


「じゃあ、お前を、アタシの子に――!」






すると蛇がいきなり襲ってきた。



結局こうなるの――というかうちの子ってだれでもいいの……!?




「うわ、無理。俺あれは無理」


「泣き言言うなよ」







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