いつか、私は。

□Chapter 3-3
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レガリアに乗っていざレスタルムに。







しばらく道なりに進んでレスタルム封鎖線あたりにまで行くとグラディオさんが口を開いた。




「――メテオ、実際あっただろ?」


「あったね、燃えてたね」


「下で支えてんのが巨神な」


「壮大だね……すごい」


「へえ、絵本の中の話と思ってた」


「六神とルシス王家は、神話の時代に共闘した仲間同士だ」


「うわマジ」


「結構マジ」


「ふふ……」


「しかしいまいちピンとこねえわ」


「ふっ……本人がこうだからな」


「ふん、そりゃどーも」


「そこもノクト王子の良いところと言えば、良いところなんだけどねー」


「……アクア」


「ん……?」


「アクア、こりゃ嫉妬だ。謝っとけ、念のため」


「え、ご、ごめん」





皆で談笑しながらいよいよレガリアはレスタルムに近づいていく。




「このトンネル、すごい綺麗」


「どんな街なんだろうな」





街はもう目の前。



トンネルの向こうに光が見えた。



そこをくぐると――。






「わあ……」


「おお」


「へえ」


「この街でかいな」


「久々の都会って感じだな」


「おっ、ケーブルカー」


「あれは、どこまで行くんだろうな」


「すっごい……」




車の中から見渡すだけでも、建物がいっぱいあった。


それと軒を連ねるように、いろいろな屋台が出ている。


奥にも建物がたくさん見える。




グラディオさんが言うように、まさしく都会って感じだ。





近くのパーキングに車を置いて地面に足をつける。




「今日はちょっといいとこに泊まれそうかなー?」


「そうだな、ここならホテルもありそうだ。行くぞ」


「はーい」



ちょっとテンションを上げつつ、イグニスに着いて行く。


中央の広い場所に入ると、たくさんの人がいた。


「結構人がいる」


「ここが街の大通りになるのか」


「ということは中心だね」



するとグラディオさんが端末を出して言った。



「イリスは『リウエイホテル』に泊まってるそうだ」




善は急げ。早速そのリウエイホテルに向かうことになった。







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