いつか、私は。
□Chapter 3-2
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「皆ー、ご飯だよー」
朝食の準備が終わり、アクアが三人を起こしにテントを覗く。
「ふあ……おはようさん」
「ん〜……おはようございまーす……」
「はい、おはようございます」
グラディオ、プロンプトがテントから出てきて、食事の準備をする。この二人はまあいい。
問題はもう一人だ。
「ノクト王子ー、朝だよー」
「あぁ?…………あと五分……」
「ええっと……イグニスー」
アクアが少々困った顔をして戻ってくる。俺はため息をついてアクアに話しかける
「……まあ、王子は仕方ない」
「そ、そうなの……?」
「寝坊助だもんねー」
「あいつの睡眠癖はもう治んねーよ」
そっかあ、と会話をしてアクアが呟く。
アクアもこの旅に慣れてくれればいいのだが。
「いい加減起きてもらうぞノクト」
「んあ……?……はいはい」
五分、いや十分は経っただろうか。
ノクトを起こし、朝食を取る。
「ねえねえ、今日はチョコボに会いに行くんだよね!?うっは、楽しみー」
プロンプトが完全に覚醒したようで、朝早くからテンションが高い。
それに対し、ノクトは半分眠ったような顔で「そーだな」とだけ返事をした。
まあ、これが日常か。
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