いつか、私は。

□Chapter 3-1
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レガリアに乗ってゲートを抜けると、少し変わった風景が広がった。





「いよいよ新しいトコに入るね」


「ようやく砂ぼこりから解放か?」


「楽しみ……!」


「リード地方と比べると、この先はだいぶ広いぞ」


「そうなんだ、なんか有名なトコある?」


「この先はダスカ地方。湿地帯が有名だな」


「へえ、湿地帯」




ということはちょっとジメジメしてたりするのかな?想像しているとイグニスが解説を続ける。




「チョコボが生息する森もある」


「チョコボ!?」


「きた、チョコボ!」







チョコボってあれでしょ、あの、もふもふした!


可愛い!生き物!!


くちばし!羽!





「イグニスよぉ、アクアが異様にテンション高ぇんだけど」


「ああ、そういえば1,2年ほど前に「チョコボを見てみたい」と呟いていたな」


「いや、何で覚えてんだよイグニス」






私が興奮しているうちに話が進んでいたので慌てて口をつぐむ。いけないいけない。


………………チョコボ。







「更に先に行くとクレイン地方だ。『レスタルム』の街がある」


「イリスが避難するって言ってたとこ?」





あの騒動中、私はイリスちゃんの姿を一度も見なかったけれど、もうすぐ会えると思うととても嬉しい。


無事ってわかっていても元気な姿を見たいしね。





「ああ、そろそろ着くんじゃねえか?確かメテオで動いてるって街だよな」


「六神の話の?」


「ああ。熱をうまく動力にしているそうだ」


「へえ、なんかすごそう」


「なんだか……壮大だね」


「色々おもしれえもんがありそうだよな」




メテオで動く街か……小説とか絵本の世界みたいだなあ。





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