いつか、私は。
□Chapter 2-1
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「いらっしゃい、天気も悪くて大変だったね」
「すまない」
シドニーがいた。初めて会った時とは違い、険しい雰囲気だった。
まあ、それもそうだが。
「将軍は?」
「用事があるからってもう出てったよ。じいじに色々伝えてあるみたい」
「ふーん……」
「来るって聞いてから、ずっと心配して待ってたんだ」
外の世界に頼れる人々がいるのはありがたい。
礼を言ってシドの元へ向かおうとすると、シドニーが静止をかけた。
「ああ、それと。将軍さんから眼鏡の人に、大事な大事な贈り物」
シドニーがにやりと笑いながら俺を見る。ノクトではなく、俺とは。
「なんだ?」
「おいで」
シドニーがレストランの方に手招きする。全員でそちらを見ると、
「イグニス……!!」
「アクア……!?」
アクアが、いた。
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