狂犬の娘

□十五章「娘と、近江連合の男3」
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真島と大吾はヒルズ一階のゾンビ相手に戦っていた。






体力おばけなうえに多少休んだとはいえど、真島もすでに40半ば。小さく息切れが聞こえている。












「!真島さん!」











大吾の声。それに反応した真島が背後を向くと、一体のゾンビがムササビのように襲い掛かってきていた。





「チッ!」





銃より先に足が出る。ゾンビが真島の喉元に辿り着くより先に、真島が蹴り飛ばした。





「……ふい〜……」





眉をハの字にしてため息をつく。




どうも反応が鈍っている。大きな舌打ちとともに、まだこちらへ向かってくるゾンビへ引き金を引き続けた。


























「――吾朗さん!」























パァン、と聞き慣れない銃声。





真島と大吾が、銃声のする方を向いた。




















奏だった。










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