長編(クロスオーバー作品)シリーズ
□真夏の心気圧〜ペンデュラムブラザー
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その後の収録も終わると、真夏は一人で帰ってしまっていた…
今日の真夏はいつもとなにか違う…そう感じていた。
すると、真夏が使っていたテーブルの上にあるペンダントを見つけた。
生田「これって…確か真夏ちゃんのお守り…」
忘れ物だと気付き、急いで楽屋を出て真夏ちゃんを探しにいった。
生田「真夏ちゃん…どこにいったんだろう?」
??「さてと、急いでパーティーの材料買わないと…」
どす!
生田「きゃ!」
??「うぉ!」
??「いててて…だ、大丈夫!?」
生田「いたた…はい、大丈夫です…すみません!急いでたもので…」
??「いやいや。こっちこそ焦っていたので…て、あ!生田!」
生田「え…て、あ!新田さん!!お久し振りです!!」
カノン「久しぶりじゃない!いつ以来だっけ!?」
生田「確か…4年前の全国大会でしたよね?」
カノン「もうあれから四年たつのか…で、どうなの?乃木坂に入って」
生田「はい!友達も増えて今ではやりたいこともできて、純粋に生きてるって感じがして…あのときカノンさんが乃木坂を進めてくれたからこそ、今の私がいます!本当にありがとうございました!」
カノン「いやいや!おれは俺でピアノのやっぱ続けたいって思ったから…おれは俺で君に感謝してます!」
生田「いやいや、そんな滅相もない!」
カノン「ところで…何で急いでたの?」
生田「あ、そうでした!実はこれ、メンバーの真夏ちゃんが忘れてったものなんですけど、」
カノン「ペンダント?…ってあれ?これって…」
生田「どうかしましたか?」
カノン「これ、俺の知り合いが持っているのとにてるんだけど…」
生田「え、そうなんですか?でも、なんで真夏ちゃんが持っているんだろう?」
カノン「たしかに…じゃあ一緒に確認しにいこうよ。いま近くにいるし、撮影とかは大丈夫?」
生田「はい!先ほど終わりましたので、」
カノン「オッケー!じゃあ急ぐか。」
マネージャー用控え室
龍矢「さて、仕事も終わったし、そろそろ向かうか…」
カノン「あ、。いた!ちょっといい?龍矢…」
龍矢「カノンさん!どうしたんですか?…あ、あなたは乃木坂の…」
生田「生田絵梨花と言います。」
龍矢「そうそう!絵梨花さんだ!でも、なんで?」
カノン「これ、見てほしいんだけど…」
龍矢「はい……え…なんでこれをカノンさんが!?」
カノン「やっぱり…お前のだったのか。今ここにいる俺のピアノの親友で乃木坂の生田絵梨花ちゃんがある人の忘れ物、つまりそのペンダントを見つけて、で色々あってお前にたどり着いたって訳。」
龍矢「なるほど…そうだったんですか…」
生田「あの、それ多分真夏ちゃんがずっとお守り代わりとしてずっともってたんです。私も少しだけ話を聞いて…「これはある人からもらったの!みんなを笑顔にできて私自身が笑顔でいられるお守り!」っていってました。」
龍矢「…」
生田「教えてください!あなたと真夏ちゃんは、どんな関係性だったんですか?」
龍矢「……」
カノン「もしかして…お前の初戦…ストロング岩島との初デュエルが関わっているんじゃないか…?」
龍矢「(ギクッ!?)」
カノン「やっぱりか…あの試合…勝つことよりもみんなを笑顔に、そして、自分も笑顔で!っていってたからな…もしかして、真夏ちゃんとなんかあったってことじゃないの?」
龍矢「さすがのカノンさんですわ!笑 負けました!素直に教えます!あれは確か、俺が中学3年の頃…」
カノン「つまり…5年前か…あの試合もその頃だったし…絵梨花ちゃんはなにかこころあたりある?」
生田「5年前…あ!確か真夏ちゃんが学校の許可が降りなくて乃木坂に入れなかった頃」
龍矢「そう!そこで、俺は真夏と知り合った…知り合ったというか救ったって方が正しいかな…」
カノン「救った?」
龍矢「あぁ、あれはもうすぐ控えていた初戦に向けて準備してたあの日…あの夏の日…」