Story

□Dirty talk?
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女性陣は利也の車でホテルへと戻っていった。

年少組は宴会場でお布団の支度中。

部屋の隅で、ヴィクトルとクリスは飲み続けている。

温泉 on Iceもつつがなく終わり、今日は皆が揃っている最後の夜。


クリス
「俺、温泉初めて入ったよ」

ヴィクトル
「え、そう?」

クリス
「うん。外の風呂って、開放感があって良いね」

ヴィクトル
「プールとはまた違った良さだよね」

クリス
「でも本当に、赤の他人と一緒に入るんだね。結構じろじろ見られたよ」

ヴィクトル
「外国人が珍しいんじゃないの?」

クリス
「そうかなぁ。視線がこう、あれの方向に向いているような」

そう言ってクリスは自分の股間を見つめた。

ヴィクトル
「あ、分かる」

クリス
「俺、ここの所反応鈍い気がするんだよね。最近朝勃つ?」

ヴィクトル
「いいや」

クリス
「ええ?それ大丈夫?」

ヴィクトル
「まあ、大丈夫だと思うよ。色々あるからね」

クリス
「あ、なるほどね。上手くいってるんだ」

ヴィクトル
「まあね」

クリス
「ね、アジアンのあれって勃つと硬いって本当?」

ヴィクトル
「…あ、ユリオ!」

クリス
「あ、ねえユリオ」

ユーリ
「だれがユリオだ」

クリス
「ね、オタベックのあれってどんな感じ?大きいの?」

ユーリ
「あれ?」

クリス
「これ」

ユーリ
「!!」

ヴィクトル
「ねえねえ、どんな感じ?」

ユーリ
「あほかっ!寝言は寝て言え!」

クリス
「ええ?内緒なの?」

ユーリ
「知るかよ!一緒にここの風呂入ってくれば良いだろ。酔っ払いが」

ヴィクトル
「Oh,手厳しいね」

ユーリ
「うるせえジジイ。おい、南!」


「えっ、何?」

ユーリ
「布団これで足りんのかよ」


「ああ、…二人分足りんかも」

ユーリ
「取りに行くぞ!」


「…命令せんで!」

ユーリ
「命令じゃねえよ。手伝えって言ってるだけだろ」


「そうは聞こえんかったばい」



ヴィクトル
「仲良いね。行っちゃった」

クリス
「つまんないの」

勇利
『びくとる〜。何話とらすと?』

ヴィクトル
「勇利、英語で」

勇利
「いんぐりっしゅ?おーけーおーけー」

クリス
「大分酔ってるね」

勇利
「酔っとらん。酔っとらんばい」

ヴィクトル
「酔っ払いは皆そう言うよ。勇利、何飲んだ?」

勇利
「これっ」

ヴィクトル
「魔界への誘い、一升瓶…それ空だよね」

勇利
「うん。美味しかったー!」

クリス
「…OK酔っ払い勇利。ね、勇利のあれって硬い?」

勇利
「あれ?」

クリス
「そーれ。勃起させたら硬いの?」

勇利
「そりゃーもー、ガッチガチばい!」




レオ
「ね、グァンホン」

グァンホン
「うん。レオくん…」

ピチット
「大人な話してるね」

レオ
「あ!ピチット、また撮って!」

ピチット
「写真に会話は載らないから大丈夫!」

グァンホン
「でも」

スンギル
「ZZZZ」

レオ
「スンギルが羨ましい…」

グァンホン
「僕達も、ギオルギーさんたちとお風呂行けば良かったね…」



クリス
「ふうん。どんな感じになるの?」

勇利
「こう、天井向いて元気になるばい。ただでかいだけでフニャフニャしたものと一緒にせんで!」

ヴィクトル
「ブッ」

クリス
「え?ふにゃふにゃなの?」

クリスの視線はヴィクトルのそこへと向かう。

勇利
「そうばい」

ヴィクトル
「えっ、ちょ、勇利?」

勇利
「おいの事、ちっさくてひょろいって思って、馬鹿にして」

ヴィクトル
「いや、馬鹿になんてしてな…」

勇利
「黒いチン○なんて、ぎゅっと掴んで握り潰してやったばい…!!」

勇利の「ぎゅ」のリアクションにあわせて、クリスとヴィクトルは股間を押さえた。

クリス
「Oh…」

ヴィクトル
「No…、っていうか、黒?」

股間を押さえた二人をこっそりピチットは撮って、…一瞬だけ迷ってSNSに上げた。

「#Oh,No…!」をつけて。

勇利
「うん」

ピチット
「ああ、やっぱりあの時何かあったんだ」

ピチットがヴィクトルたちの側に来た。

勇利
「うん。僕、勝ったよ」

ピチット
「うんうん。勇利だもんね」

ヴィクトル
「え?ピチット、何?」

ピチット
「デトロイトに居た時、スケートリンクがホッケーもやってる所でね。勇利にアプローチしてた男が居るんだよ」

勇利
「なめくさってからに…」

ピチット
「悪いやつじゃなかったんだけど、結構自信家で…」

勇利
「更衣室で見せ付けてきたから、仕返ししたばい」

ピチット
「うん。あの後の勇利、怒りオーラが凄かったね。でもそれから、彼勇利に近寄らなくなったよね」

勇利
「おいは九州男児ばい!!」

ピチット
「うんうん!」

クリス
「…で、その時のそれが」

勇利
「ふにゃふにゃだったばい。でっかくなった言っておいて、情けなかっ!」

ヴィクトル
「…勇利。まさか他にも」

ピチット
「アプローチしてた人は男女問わず居たけど、悪質なのはそれくらいかな。むしろその話が広まった事で、無茶する人は出なかったのかも」

ヴィクトル
「ほ…っ」

クリス
「え?ヴィクトルそれほっとしていいとこ?」

ヴィクトル
「え?」

クリス
「だって、勇利は気に入らない男のあれ、ぎゅってしちゃうんでしょ?」

勇利
「ヴィクトルのは、せん!せんばい!」

ヴィクトル
「!」

勇利
「ヴィクトルのはぁ。ピンク色で可愛らしくて、それでいて形がとっても立派ばい!」

ヴィクトル
「!!」

勇利
「サイズもトップクラスばい!」

ヴィクトル
「え、ちょ、」

クリス
「あはは」

勇利
「はかなげに残る毛もうつくしかー!」

ヴィクトル
「勇利、ストッ…」

勇利
「うちの温泉、一番のちん○ばいっ!!」

クリス
「えっ、温泉?」

ヴィクトル
「!」

勇利
「そうばい。近所の田中さんも、山崎さんもみんな褒めとったばい!」

クリス
「ああ、温泉ね…」

ヴィクトル
「はは」

ピチット
「ヴィクトルは、タオルで隠さないもんね!」


レオ
「そっか、温泉は裸の付き合い、だもんね」

グァンホン
「そうだね」

レオ
「変な汗かいちゃった…」



クリス
「ああ、俺温泉入りたくなってきちゃったな」

ピチット
「僕もー!」

ヴィクトル
「じゃあ、みんなで行こうか」

レオ
「僕も!」

グァンホン
「行きたい!」

勇利
「皆で風呂ば入るばい!仲良くなるばい!」



皆揃って、風呂へと向かう。

勇利
「あ、ピチットくん」

ピチット
「何?勇利」

勇利
「浴室内、撮影禁止だから」

ピチット
「ええええー?っていうか、勇利。酔ってないの?」

勇利
「ん?もぉちろん、酔ってないばい」

ピチット
「…あの話、わざと?」

勇利
「…二人っきりの時のヴィクトル、人に教えたくなかろーもん」

ピチット
「…ふふふ。勇利って結構やるよね!」

勇利
「内緒だよ〜」

ピチット
「OK」



ヴィクトル
「ほら、二人ともなにしてるの」

ピチット
「はーい!」

勇利
「っびくとる〜!」

ヴィクトル
「こら、抱きつかないの。重いよ」

勇利
「びくとる、びくとる」

ヴィクトル
「ね、温泉行くの?部屋に戻るの?」

勇利
「おんせん!」

ヴィクトル
「…ふう。仕方ない。運ぶか」

ピチット
「!キター!お姫様抱っこ!!」

即効SNSに上げた。

ピチット
(これが秘密にする報酬、ってわけだね…!)

勇利はヴィクトルに気づかれないように、ピチットにウィンクをした。


長谷津の夜は、まだまだ長い…。





翌朝。


勇利
「えええ?僕そんなことした?」

ピチット
「うん。ほら」

動画。

勇利
「うわああ!」

ピチット
「覚えてないんだ♪」

勇利
「うわあああああ!」


end
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