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□一年目の君
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「えっ」
「うん」
「…えっ?」
「いや、だからね、君と出会って今日で1年なんです」
「うん」
「なので、記念にプレゼントをね」
「ん?うん…?」
なんだかよくわかってなさそうだけどまぁいいか。とにかく感謝感謝。
「…なにが不満なの?」
「不満、というか…よくわかんない」
「何が?」
「君と出会って1年なのはわかったけど、それを祝われるのが、よくわかんない」
「んー…」
たしかにね、君の誕生日でもないしましてや結婚とかそういうのでもないしね。男の子はこういう感覚がないからなのかな。
「出会ったことに感謝?みたいな?」
「そんなもん?」
「そんなもんそんなもん」
「ふーん…」
納得したのかな?プレゼントを見つめて。それから彼は私を見た。
「じゃあさ、今日もう一つ記念追加してみない?」
「もう一つ?」
「そう、もう一つ」
そっと顔を近づけてきた。近い。
「俺と恋人になったっていう記念を追加しない?」
一年目の君
Persona5 9/15 1周年おめでとうごさいます