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□白昼夢
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男子高校生の夢と欲望はすごい。


「名無し、3Pしよう」
「馬鹿かよ」

思わず暴言がでてしまった。しかしジョーカーは至極真面目な顔である。

「そのためにメメントスに来たから」
「馬鹿かよ!」
「だってやってみたいじゃないか!」
「AVに触発されすぎだよ!あんなのあるわけないでしょ!!」
「ある訳ないから憧れるんだ!魔法少女とかに憧れるのと同じだ!!」
「小さい子の純粋な夢と一緒にすんな!!」

例えが的確すぎてわかると思ってしまった名無し。しかしここで折れるわけにはいかない。

「大体二人しかいないんだから3Pとか無理でしょ!帰る!!」
「あ、名無し…」

不純な理由に名無しは出口へとズカズカ歩いていく。階段が見えたところで人影も一緒に見えた。暗くて見えにくいが近づくと壁によりかかる暁だった。

「なによ、通せんぼのつもり?」
「…」
「制服に変えてなんのつもりかしら」
「…」
「…ちょっと、何か言って」
「名無しーー!」

何も話さない暁に不安を覚えて少し近づくと後ろから暁の声が聞こえてきた。見ればジョーカーの彼。

「は?」

何故、彼は目の前にいるのか。では先ほど見ていた暁は幻かシャドウか。もう一度見るとしっかりとそこにいる。再度後ろを見ればジョーカーの姿。

「な、なにこれ、ドッペル?」
「それ、俺」
「はぁ…?まさか、ペルソナとか」
「違うよ、メメントスの人間と同じだ」

つまり彼は彼の心だというのだろうか。ペルソナ使いにそれがいるなんて見たことがない。精々他人が認知する人間ぐらいだ。しかしそこにもう一人彼はいる。

「…名無しさん」
「へ、あぃ!?」

制服の彼はそっと名無しを後ろから抱きしめてきた。ただの抱擁ではなく、彼女の体や感触を確認するように手を滑らせてくるものだった。

「いやいやいやちょっとまって!!」
「名無しさん、好き…大好き、愛してる」
「おおおお落ち着け!!ジョーカーなにこれどういうこと!?」
「どうって…俺の本心?」

質問の答えだがそうじゃない。彼は彼女の首に口を寄せたりお腹や太ももを滑り撫でては愛おしそうに名無しを見つめた。

「ひぃっ違う…!どうやって、こいつを…」
「好き、好き、大好き、離さない」
「恥ずい!!」
「認知で具現化した世界なら、俺がここに俺がいるって認知すればいけるかなって」
「発想が軽い!!」

ジョーカーは答えながら名無しが自分で作り出した自分に弄ばれるのを眺めた。

「名無しさんが好き…誰にも渡したくない、誰にも触ってほしくない、ずっと一緒にいたい」
「ちょ…」
「毎日セックスしたい」
「わかる」
「わかるな!!」

自分なのだから同意もなにもないのだがそれでもツッコむしかなかった。とうとう彼は名無しの服の中に手を入れはじめ地肌を撫でる。

「う、嘘でしょ…ほんっ…あっ」
「かわいい…名無しさん、もっと声をだして?もっと感じて?」
「や…やめ…」

手つきが夜に行うそれであった。名無しは顔を赤らめ、前かがみになり足を閉じる。

「名無しさん、名無しさん、好き」
「ふっ…ひぅ」
「ね、そこの俺に見せつけてやろう?俺の名無しさんだって」
「あっ」

ニヤリと笑って彼は名無しの顔を持ち上げ口を自分のもので塞ぐ。結んでいた口を舌でこじ開けて無理やり彼女の口内を犯す。ちゅくちゅくと唾液が混ざる音が鳴り、受け止められないものは口の端から流れ落ちる。メメントス内の明かりのせいかそれがいつも異常にいやらしく見えた。

「んん、む…ん…」
「…ん」

彼女の口からジョーカーに見えるようにワザと唾液を自分の舌と繋げて途切れさせる。

「俺のほうが俺よりうまいだろ?」
「はー、はー…」

金色に輝く目と高揚した顔で名無しを見つめてやはり愛おしそうに頬をなでた。

「…あれ?怒った?」
「ジョーカー…?」
「…俺のほうがうまい」

ツカツカと近づいてきたジョーカーは彼を睨むと一言そう言って彼女の口に噛みつく。

「んっ!ん…!」
「っん…は…ちゅる」

力の抜けた彼女の口内を今度はジョーカーが犯して、唾液をまぜる。

「名無し、ダメだよ俺を感じて」
「んん!!」

後ろの彼はつまらないのか不機嫌そうに彼女に囁いて乳首を触り、恥部へと手を伸ばした。ジョーカーもそれに負けじとキスを激しくさせ、意識を向けようとする。

「ん、んっ…んんーーーっ!」
「あれ、イッちゃった?」
「っは…らしいな」
「は…っはぁ…」

ビクビクと震え名無しは徐々に力を抜いて彼によりかかる。彼はそれを受け止めて地面に座り込ませる。ジョーカーも一緒にしゃがみ、名無しの服に手をつけた。

「はー…も、いいでしょ…」
「ダメ、俺以外で感じたとか許さない」
「同感」
「なにいって、ひぁっ!」

服を適当に開けさせ、今度はジョーカーが乳首に吸い付き、濡れた下を指で弄る。

「あっ、ん…やぁ」
「こっち向いて」
「ふぁ…ん」

代りに彼が彼女に口づけ再び舌で遊ぶ。ジョーカーは濡れた場所に指を入れて中をかき回し始める。

「ふぐぅ!んっんん!!」
「キスよりこっちのほうが気持ちいいだろ?」
「ん…おい、邪魔するな」
「お前がな」

我ながら腹立たしいくらいに同じだとジョーカーは思った。

「あっ!いや…やっ」
「またイきそうか?」
「じゃあ今度は俺も気持ちよくして?」

彼女の足を広げて自分の熱がこもった一部を取り出してぐちゃぐちゃに濡れた恥部へとあてがい、そのまま一気に挿入した。

「あぁーーっ!」
「はぁ…すごい気持ちいい…」
「っんぁ、あっ、だめ、うごいちゃ」

ぐちゅぐちゅと音を鳴らし名無しを攻める。

「次は俺にかわれよ?」
「嫌だっ…はっ」
「ふざけんな」

彼は彼女の胸を強く揉み、首に噛みつく。

「ふぅっ!ひっ、や、」
「名無しさん、俺のほうが気持ちよくできるからこっち向いて?」
「ふざけっんなっはぁ、俺のほうがっ」
「んやっやっあぁっ」

ジョーカーも負けじと腰を振る速さを上げて彼女の良い所を何度も突いた。一度絶頂を迎えた彼女は強い快感に耐えきれず、すぐにまた絶頂を迎えた。

「いやっーー!!」
「っぐ…っはぁ…は」
「イった?」

我慢していた射精を彼女の中で遠慮なく開放し精子を流し込んだ。二度目の絶頂で名無しは痙攣し、そのまま気絶してしまった。

「…?名無し?」
「気絶しちゃった?」
「らしい」
「どうする?」
「もちろん家に帰る」
「だろうな」

にゅるりと彼女の中から自分のものを取り出し、服を整えていく。そのままジョーカーは彼女をおんぶしてメメントスの出口をつないだのだった。





後日、1か月くらい名無しさんの尻に敷かれる暁を怪盗団メンバーは見たという。







白昼夢





       

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