彩りの部屋
□楽しい(?)貴陽までの旅
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「いやーうまかったな〜、あの魚!」
もう寝るっていうのにまだ言ってる燕青。
あの魚がよっぽど美味しかったらしい。
「そーいえば燕青、あとどのくらいで貴陽ってところに着くの?」
寝る前にこれは聞いておかなければ…
「貴陽ならあと2日ぐらい?」
ふーんあと2日ぐらいか…
ってあと2日⁉
「そんなすぐ⁉貴陽着いたらどうするの⁉」
驚き過ぎて眠気も吹っ飛んでしまった。
「貴陽着いたらあの人に会うまではフラフラすっかなぁ。」
そこまで言ってから私の顔を見て、
「だーいじょーぶだって!んな不安そうな顔はすんな。立花も一緒だぜ!」
よっぽど不安そうな顔をしていたらしい。
ちょっとだけ燕青を年上だと思った。
ありがとうの意味を込めて微笑んだのに…
「どーした?そんな変な顔して。」
……何かがプチリと切れた。
前言撤回!燕青はやっぱり、年上とは思えない!
そんな私たちの貴陽までの旅