進撃の二次創作

□3.正体
1ページ/1ページ

1枚の紙を6つ折りに折って、懐に忍ばせる。そうして夜食を終え、女兵士の部屋に戻る。今日は慌ただしかった、色々と計画を立てる時間にこの後使おう______。





そう考え、紙に書き下ろそうとしたが如何せん紙がない。




コンコン、と戸が叩かれる。思わず立ち上がる。誰だ…?また嫌な音を心臓がたてる。



「はい」




「??…こちら_______の部屋で間違いないですね?失礼させていただきます」




ガチャッ




「あなたは…______兵の部屋整理をしている者、でしょうか?」




「はいそうです」





「良かった、驚きましたよ、返答があったものだから。今日の生存者の中では見ない顔ですね。あなたの名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」





彼女は知っている。この部屋の持ち主が既に死んでいることを。心臓がバクンッバクンッと張り裂けそうだ、彼女が手にしている者は生存者確認のための名簿…だと考えられる。なぜなら今紙に書いているからだ、それも恐らく死亡確認できた、という趣旨のものだろう。


そしてこの状況は私にとってかなり不利だ…。私はその名簿のなかにはいない存在だ。





ダメだ…。独房に入れられて終わりか?いやそんなことはさせない、必ず調査兵団の幹部に会い、あの巨人を操れる少年の元に会いに行かなければ…!!!






「私の名はカタラ・ユークリス。壁外から来た者だ、巨人化だってできる。調査兵団幹部に会わせてほしい。さもなければあなたを殺し、この外で巨人化して暴れる」





名簿を持っているだろうと思われる女兵士は、疑問を呈した顔から恐怖の顔へと移り変わっていく。





「壁外…?巨人化…?あ、あなた何言ってるのですか…?そして私を殺す…?変なこと言わないでください。今日のことで変な気でも起こしたんですか?」





手を震わせながら彼女は紙に書いてある何かを探す。
私は懐からナイフを取り出した。




「な、ない…!どこにも…名前が!!…やだ、やだぁ、殺さないで…!」





ナイフに気づいたのだろうか既に泣き顔で多分だが腰がひけて動けないのだろう、その場で言葉を発することしかできていない。
私はナイフを目の前に持って行き





「あなたの上司と話がしたい。私はあなたたちと友好関係を築きたいと思っている。本当だ。巨人化も兵団のなかで利用してくれれば「どこに!信じられる要素があると言うんですか!私だって…あなたをこの場で収めるほどの格闘術を学んでいる…私だって…できる!」






急に決意を固めたような目つきで私をみると、震えもとまって臨戦態勢に入った。




交渉決裂なんて惜しいことはさせない。




私はナイフをおもむろに首のところに持って行き軽くひっかく。





彼女はえ…?と言葉を発して呆然としていた、その次にしまった!という顔をして襲いかかってきた。





私は軽く彼女の腕を掴み片手で投げとばすと、シュウウウウという音が彼女にも聴こえたのか、 あ、ああ…と顔を強張らせる。傷が…治っている…

今日で何度も見た絶望顔をみて




「これで証拠は確認できたかな?巨人化になるつもりはないから上司を呼んできてくれ」




「ほらほら」




と私は言い彼女の腕を引っ張り、立たせて促す。ナイフをちらつかせながら。そうした途端




バンッ




「あ、ここにいた!ニファ〜遅いよー!エルヴィンが寝ている中でも仕事はたんまりあるからね!…ってえ…?」




メガネをかけた女兵士がいきなりやってくる。




その女兵士の声がいきなり低音になり
「これは…どういうことだい?」




「私は、カタラ・ユークリス!壁外から来た巨人化できる人間だ!!どうか調査兵団の上司と話させてほしい…!」




「なんだって…?君それは本当か?」




するとニファと呼ばれた女性が叫ぶ。
「ハンジさん!本当です!!この者は傷を一瞬で治しました…!」




するとハンジという人物は目つきをきつくさせ、
「君らの狙いは何だ…?」




「君ら、とは?私は単独で行動している。そして私は壁外のことを記した紙を君ら兵団に渡したいと思っている。また、私の巨人化を兵団のために利用させてもらってもかまわない」




「なんでそんなに協力的なんだ?それに壁外からきた人間だとなぜ言い張れる」




「ある目的を果たすためだ。全て洗いざらい吐くから私を縛り上げてもいい。とにかく話がしたい」




「とりあえず…その子を離すんだ」




言われた通りに離すとニファと呼ばれた女はへなへなと足から崩れ落ちる。




「急遽、特例会議を行う。君のことを今から縛り、地下室で待機してもらう。それでいいだろうか?」




「話ができる機会を作ってくれればそれでいい、この紙が私の記した壁外の情報だ、会議の内容として相応しいだろう」




「ありがとう、これが本当ならばね」




そう言って私の両手を紐で縛り、地下室まで連れて行かれ、地下室の中にある手錠と足枷をさせられ待機してるよう命じられる。ニファ、君が地下室まで見張り役だ、と付け加えて。






吉と出るか凶と出るか…
行き当たりばったりでもここまでやった、ダメだったらダメで巨人化して暴れればいい、そして「座標」を奪いさればいいんだ…
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ


©フォレストページ