進撃の二次創作

□1.来訪者
1ページ/1ページ

人類は絶望の渦中にいる…



ある者は頭を垂れ、ある者は怒りくるった。ある者は嘆息をついた。そんな日の中、異端者が街の中に入ったとは知らずに今日も民衆の表情は変わらない。






ドスン、ドスン、ドスン!!!
走れ走れ走れ!喰われる前に!
走り抜けていくと、異端者はあるものをみた。それは______









希望だった、偶然にも通れるじゃないか!!






…なぜここは巨人が少ないんだ…
走り続けて疑問に思う。特に前方に見える壁あたりにはなんと一体も巨人がいない。





すると黒い煙が樹木のある所から立ち昇った。何かと思い方向を変え、馬を走らせる。




そこには巨人とその周りには人の死体が転がっていた。2人ほどだろうか。観察してるうちにギョロッと大きい目がこちらをみた。



しまった。



瞬間、大きい口を私に向けてガツンッと音がするほどの威力を披露する。私は側にある木の幹にアンカーを刺し間一髪のところで逃れる。


さあ、殺さなければ。


木の上にガスを吹かせて乗るといきなり上にいくとは思わなかったのか、幹に突進して動きが止まった。






さよなら、_____よ。





ザンッ


シュウウウと音を立てながら脆くなって消えていく巨人の死骸を横目に見ながら人の死体に近づく。頭を綺麗に喰われている。




ああなんて私は運がいいんだ。軍服…いやここでは兵服というのだろうか、それをはぎとる。茶色い兵服と緑のフードを羽織り、愛馬のところへ戻る。そして壁のところへ向かう。




ここまでは怖いほど順調だ、壁の近くに向かっているというのに巨人がいない。愛馬とはここで惜しいがさよならだ。そして立体起動装置に移行しようとしたときだ。




ドスン、ドスン…と地鳴りが聞こえてきた。まずい、巨人だ。後ろが見れない。立体起動装置を使い、素早く壁の上に登る。





「おいあんた何やってんだ!!」
すると私の右方向から目線を感じ、思わずたじろぐ。




「…!」




「あ、あんた壁外から来たよな…?」




「わた「お、お前は調査兵団か…?ハハッ敵前逃亡ってか笑えるねぇ?」


「兵士の風上にもおけない愚図が。ここにきて命乞いか?せめて巨人に喰われてこいよ」
矢継ぎ早に繰り出される言葉に私は開口した。似た兵服を着ていることから こいつも兵士ということがわかる。なぜ兵士との間にここまでの差がある。



ここも酷いのか…?
そのとき、



「何をやっている!」



「イ、イルム班長…!」



「こいつは調査兵団なのに壁の所に留まっていたんです!私がそれで敵前逃亡なんてするなと叱咤激励しようと…」



「俺には叱咤激励ではなく侮辱の言葉を言っているように見えたが?」



「…」
青ざめていく兵士にイルム班長と呼ばれているものは無視し私に向かって手を差し伸べた。




「君らは最も怖いものを見てきた人たちだ、逃げたくなる気持ちが誰よりも分かるだろう。俺は生きて帰ってきたことに敬意を表したい。君は新兵か?この地獄は怖かったろうに。調査兵団が帰ってくるまでここで待機ということにしよう。」




「…はい。」




イルム班長の心遣いに感謝した。だがこの気持ちを利用しようと思った自分に罪悪感を抱きながら。




後にイルム班長は駐屯兵団の班長であることが雑談から分かった。私が発見されたところがトロスト区だということ、調査兵団が最近女型の巨人というものを捕獲したこと、そして壁、ウォールマリアという名前らしいがそこを通れたのは巨人が壁を壊したからだということが分かった。








調査兵団が帰ったぞー!!!との声が壁の上から響き渡る。がらがらがらと馬と人をあげるためのリフトが降ろされるなか調査兵団だ、戻りに行くぞと言われる。




調査兵団の表情は暗かった。絶望を知ってしまったという悲痛なものが顔から分かってしまう。



それに…少ない。他に気づいたことは私の着ている兵服とは違う角が生えた馬の紋章をつけている兵士もいた。




怪我人がとても多くてイルム班長も怪我人の救護にあたってしまった。私は呆然とするなか、1人フードを被り私も救護をしているふりをした_____。
次の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ


©フォレストページ