夢のお話
□狐面の裏
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この世は、図形でいう◇を三つに分けたような種族に分けられる。
まず最上位に上がるのは「人間」の種。
それこそ数は少ないが、知能が高く優秀な種族____
ではなく、ただたんに武力に長けているだけだ。
他の種族の力さえ鵜呑みにし、世界を征服した忌々しい種族。
そして次の段に上がるのは、魚類や鳥類などの「動物」の種。
数や知能もそこそこだが、奴等は人間より格段に優しい。
そして最下位になるのは「妖怪」の種。
希少なので数は少ない。
おれは狐の妖怪だが、「人間」になりきれなかったこの種族は、忌み嫌われ、見せ物にされる。
人間に捕まったら終わりなのだ。
「研磨!人間がまた来た!」
視線の先にある森に突如響いた大声と共に、犬の妖怪である日向が走ってきた。
また、人間が探しに来たのだ。
_______人間なんて滅びてしまえ。
そう、心の底から思う毎日だった。
〜狐面の裏〜