奇妙珍妙紀行

□反省兼確認
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「いい案を思い付いたぞ!
これからせしるが私たちを一人ずつハグするのはどうだ?」

ファニーさんが楽しそうに言った。

「えっ!?」

「よし、それでいこう」

「まぁそれで済むならいいですけど...」

吉良さんを始め、みんなもうんうんと頷いた。
観念するしかない。

実は図書館事件のときにヴァレンタインの「私たちのことが嫌いになったのではないか」発言が、以来ずっとラスボス達の心に刺さっていたのだ。

なのでここで安心したい、と全員が同じことを思っていた。


そのあとはルールが設けられた。

「一人ずつ30秒を一回。
時間を超えたり、止めたり(DIOのみ)変なことをしたら命の保証はない。
これでいいね。」

(命の保証ないってかなりハードだなぁ...)

じゃんけんが行われ、順番が決まった。

「私が最初だ!せしる、さあおいでー!」

ファニーさんが私に向かって腕を広げる。

これは罰なんだ、雑に対応したらさらに追加されるかもしれないと自分に言い聞かせる。

でもみんなのことは好きだからこんなの罰でもなんでもないんだけどね。

それに───


「はーい!」


ばふっとファニーさんの胸に顔をうずめる。

(みんなのにおいが好きなのでゆっくり楽しめるチャンス!)
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