奇妙珍妙紀行
□アンバー
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「ではおじょうさん、どうして泣いていたのか教えてくれるかな?」
「おじょうさんじゃないよ、せしるだよ!」
「ははっ、それはすまなかったね!
せしる、どうして泣いていたんだい?」
「あのね、みんながいなくなっちゃったの。」
「そうかそうか...
お父さんやお母さんは?」
「いないよ。」
「じゃあその"みんな"が家族なんだね?」
こくりとうなずくせしる。
「よし、博士がいっしょに探してあげよう!
せっかくだから動物を見ながらにしようか、博士は物知りなんだぞ!」
「おにいさんははかせなの?」
「そう、このフェルディナンド博士は大地と昔の生き物の博士なんだ。」
「ふえるなっとうはかせ?」
「フェルディナンド博士。」
「ふぇるでぃなんどはかせ!」
「よくできました!」
こうしてせしるのラスボス探しが始まった。