奇妙珍妙紀行
□恒例の。
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...どうしてこうなった。
「ふぁに〜っ、だっこー」
「はいはいおいで〜!」
「ねーねーかーずさん
おやつにチョコベイビーが食べたいなーっ!」
「すぐに買ってくるのだァッ!」
私、吉良吉影が仕事から帰ってきたらせしるが子供になっていた。
幼稚園くらいの。
「これはどういうことだ!
説明しろ、今すぐにッ!」
「DIOがせしるを連れて出掛けたんだけどよ、こうなって帰ってきたんだ。」
「オイDIOォォォオ!!!」
吉良の言葉が汚くなる。
「せしるが勉強なんかもう嫌だなどとのたまうので、アレッシーに命じて未就学児にしただけだ。」
それを涼しい顔で返すDIO。
「ぬぁんだとおおおおおッ!?」
もう吉良が吉良じゃなくなっている。
「きらさん、おこっちゃやーよっ!」
せしるが吉良のスーツを引っ張る。
(なにこれ、かわいいじゃあないかッ...!!)
すっかり子供せしるに骨抜きにされた吉良は
「しょうがない、今日と明日だけだぞ!
明日は日曜日だからいいけど、月曜日はちゃんと学校に行ってもらうからね。」
『はーい』
みんな既に小さいせしるにメロメロのようだ。