奇妙珍妙紀行
□あいして?
1ページ/6ページ
「せしる「もーっ、何か用?」
最近せしるがディアボロに冷たい。
毎日終わることのないセクハラについに嫌気が差したようだ。
「別に用はないけどよ...」
「じゃあ洗濯物取り込むから。」
しかしこれは完全にディアボロの自業自得であって、同情の余地はない。
「...」
せしるのことは嫌いではないし、むしろ...なので彼女の冷たい態度に悶々とする。
自分の悪いところはわかってはいるが、ついやってしまうのだ。
好きな女の子にわざとイタズラする男の子の心理と全く同じ。
もういい歳した大人だというのに呆れるばかりである。
セクハラのほとんどは本気で手を出すつもりではないし、彼にとっては挨拶のようなものなのであって(かなり迷惑な挨拶だが)。