奇妙珍妙紀行
□紳士淑女
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「...!私のスタンドだったら!」
「お前、やっぱりスタンド使いか」
「端くれですが一応は...」
「だからさっき冷たかったのかァ。
そのひやっとする能力でどうするつもりなんだ?」
「失礼なッ!ひやっとするだけじゃあないんです!」
なんだかギアッチョがバカにされたみたいで思わず反論する。
「ほう。詳しく聞かせてもらおうか」
(──あいつッ!やすやすと能力をバラすんじゃあねえ!!)
心配になって窓からグレフルを覗かせていたプロシュートが焦る。
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「だから私のエニシング・ゴーズでコピーすれば100%の力で発動することはありません!」
「ほう、それは名案だ。」
「では早速「でもタダってわけにはいかねえよなァ?」
薄々気づいてたけどやっぱりそうくるか...
三人の顔が下品に歪む。
「俺たち生まれてこの方全然いいことなかったんだよォ。
だからァー手を貸してあげる代わりに『イイこと』してくれない?」
「うっ...」
「女子高生とかサイコーじゃんかよ!」
「こんな興奮久しぶりだぜェーッ!」
「これは交換条件だからな。まったく問題ない。」
テンションの上がった三人にまたじりじりと詰め寄られる。