奇妙珍妙紀行

□ティー&シー
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「あの、カーズさん」

「ン?何だ。」

「カーズさんって服は着ないんですか?」

まわりのみんながついに突っ込んだか、と会話に耳を傾ける。

「愚問だな。
このまるでギリシャ彫刻のような生物の頂点たるこの体をわざわざ隠す必要などないッッ!!」

「はぁ...。
寒くないんですか?」

「だから生物の頂点と言っただろう。
体温の調節など造作もないことよ」

「そうなんですか...」

せしるは体育座りになってはぁーと息を吐く。

「どうしたのだ?質問の返答に納得がいかなかったのか?」

「いや、んー...」

カーズが珍しく気にかけて声をかけるが、せしるは変わらずしゅんとしたままだ。

「話したいことがあるならカーズではなくてこのDIOに相談すればいい。」

どうして人外さんはこんなに張り合ってくるのだろうか。

「そうじゃなくてみんなに話があるんですけど、」

耳を傾けていた全員がなんだなんだと体をせしるの方に向ける。
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