きみょうですてきな
□スーパー手フェチタイム
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「あがったよ」
吉良さんがお風呂から出てきた。
髪の毛が濡れてペタッとオールバックになっている
(絵になるなぁ...)
殺人鬼じゃなければきっとモテモテだろう...
というか、吉良さんに限らず荒木荘のみなさんは顔面偏差値が高い。
ジョースター家も同じくらい高かった。
ディアボロが押し入れから居間に出てきてテレビを眺め始め
プッチさんはお風呂に向かっていった。
DIOさんはプッチがいなくなったので居間に来た。
「吉良さんのパジャマ、かわいいですね!」
「フフッ、君のも負けてないと思うよ。」
冷蔵庫に向かう吉良さんを追いかけながら答える。
吉良さんは今朝の猫柄の色違いを着ていた。
私はうさぎ柄、二人で並ぶと親子みたいだ。
「吉良さん、これ今朝のお礼です。食べてください!」
吉良さんが冷蔵庫を開けたときに
手を滑りこませ、中に入っていたコーヒーゼリーを差し出した。
一瞬吉良さんの動きが止まったけど、すぐに
「ありがとうせしる、君の気遣いに感謝するよ。」
ディエゴと違って照れたりしない
人生経験の差か。
吉良さんは麦茶を注ぎながら
「コーヒーゼリーも嬉しいけれど、
さらにこれを使って私がもっと喜ぶことをしてくれないかな。」
と、引き出しからスプーンを取り出した。
そのまま私は優しく誘導されて
気づいたら胡座をかいた吉良さんの上に座っていた。