きみょうですてきな

□True color
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「それでは始めます。」

用意してくれたスピーカーのスイッチを入れた。

音楽が流れ始める

踊るのはオーロラ姫のヴァリエーション、最近コンクールで踊った演目だ。

もちろんバレエシューズなんてないので裸足で踊る。

─────

(バレエ、初めて見たわ...)

(綺麗なダンスだ...)

(...。)

最初はみんな見とれていたけど

「うっ...。」

徐倫さんが苦しそうに胸を押さえた。

続いてジョニィさん、神父...

最後に承太郎さんが倒れたときにちょうど踊りが終わった。

終わったのを見計らって待機していた三人がみんなのそばに駆け寄る。

「なんだこれは...!!」

みんなの胸から白い塊が浮いている。

「これです、いつもこうなってました...」

「俺のクレイジーDで...!!」

スタンドで修復を試みるも白い塊に触るだけで治らない...

焦っていると冷静に眺めていたジョルノさんが

「僕は多分これははっきり実体はないけど魂なんじゃあないかと思います...
そして仗助のスタンドで触れるということは、捕まえて体に押し戻せば戻るのでは...?」

ジョルノは一番深刻そうな徐倫さんの魂をつかんで胸に埋め込むと
徐倫さんがうぅん、と声を出して動いた。

(これだ...!!)

すぐに手分けして他のみんなの魂をもどした。

(ジョルノさんの機転が効いて本当によかった...。)

私は心のなかでまた大溜め息をついた...
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