奇妙珍妙紀行

□チロルアラキ
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『地球がいちばん』

"激論!宇宙人の真相!!"

見たかった番組が終わり、ありがちな特番が始まった。

「ハッ、宇宙人なんているわけねぇだろ!」

リビングでいっしょに見ていたディアボロはくだらないと言って押し入れに行ってしまった。

私はそのまま見ていたけれど、テレビの中で繰り広げられる議論はなんとも曖昧で答えはどっちつかずになったまま番組が終わってしまった。
この手の話題なんてこんなものだとはわかっているけど、やっぱりちょっと気になる。

というわけで───



「カーズさん、宇宙人って本当にいるんですか?」

帰ってきたカーズさんに訪ねてみる。
生き物のすべてを知り尽くしているカーズさんならわかるかもと思ったからだ。

「...」

カーズさんから返事が返ってこない。
聞こえなかったのかな?

「カーズさんってば「カァァアァアア!!!」

えっ!?なになに!?

「やめろせしる、その質問だけは答えられんッッ!!
嫌だ、宇宙は嫌だーーッッ!!」


すごい形相で拒否したカーズさんはしばらく和室でバタバタして窓からどこかへ飛んでいってしまった。

どうして宇宙が嫌いなんだろう...?

結局私は真相にたどり着けなかったが...あ!

ミキタカ!!

今度聞いてみよう、まずは彼が本物の宇宙人かどうかを───
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