奇妙珍妙紀行

□反省兼確認
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「次は俺だな。」

「うげっ」

「おい、今のなんだッ!」

ディアボロが突っ込むが、すぐに気を取り直し姿勢を正した。すると

「せしる...」

普段のディアボロからは思えないくらいの甘い声で名前を呼ばれ、体重をかけながらゆっくりと抱きしめられる。
そのまま重力に従って床に転がった。

寝転んでも抱きしめる力は変わらない。

「せしる...」

再度甘い声で名前を囁く。
返事もできずにされるがままになってしまった。

声も相まってこっくりとした危ない大人の香りがいっぱいに広がる。身なりには人一倍気を遣うディアボロだ、きっと香水をつけているのだろう。


「ギリセーフだな。」

「寝転んではいけないとは言ってないからね」


さすが死んでもイタリア人。
普段の様子を知らない人だったらコロッと落ちてしまいそうだ。
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