奇妙珍妙紀行

□日記の中のお友達
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『n+3日』

今日も軽い足取りで図書館に向かう。
本当は調べものは終わってるんだけれど、輝之輔さんに会いに行く。

『すごいね。
スタンドの名前までわかるなんて、僕のエニグマより便利なんじゃあないかな?
エニグマについてはまたの機会に話そうかな、今話したらせしるさんの興味がなくなってしまいそうだからね...
そして君を見る限り僕と年齢が近そうだから敬語とかは使わなくて構わないよ。僕もそうするからさ。

最後に。手紙じゃなくてもメモに書いた文字を僕のページに置いてくれればすぐに返事を返せるよ。』

返事を読んですぐメモ帳にペンを進める。

『返事読んだよ、これで平気かな?』

メモをページに重ねると、文字が浮かび上がってきた!

『ありがとう、これでゆっくり話せるね。』

そのあとはずっと輝之輔くんとの筆談に夢中になっていた。

『輝之輔くん、あだ名つけてもいい?』

すっかり打ち解けた頃にはテーブルの上に大量のメモが山積みになっていた。

『構わないよ、あだ名とか初めてでわくわくするな!』

『てるくんって呼んでもいい?』

『ふふ、ずいぶんかわいい名前だね。
じゃあ僕もせしるって呼ばせてもらおうかな。』

『もちろん!よろしくね、てるくん!
じゃあまた明日!』

閉館のアナウンスが入ったので急いでメモをまとめて、てるくんにさよならを言って図書館を後にした。
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