Story

□penaruthi!
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チャイムの音が遠くから聞こえた。今日も俺は遅刻だ。でもそんなの関係ないね。毎日遅刻してるし。

俺の頭はお気に入りの金パツ。固めたりはしてない。ワックスガチガチって、不潔だし俺はあんまり好きじゃないし、やっぱサラリとした髪が一番イカしてるだろ。これだって毎日ケアはしてるんだ。

まぁ、遅刻魔であるのはいつものことではあるが、なんというか、今日は特例なんだ。仕方がないだろ。

何があったのか、俺の髪の様にサラリと説明すると、まあカワイコちゃんと朝まで寝てたわけ。カワイコちゃんが今日はウチに人がいないって誘われたからね。俺は悪くない。

まあヤるだけヤッて放置して帰ってきたけどね、ついでに少々手数料いただいて。

そんなこんなでチャイムが鳴り終わって暫く経った校門の中へ優雅に歩む。センコーが叱ってる?ムシだね。

そのまま教室に行くのもかったりぃので、屋上へ直行。ここは俺のテリトリーってね。

屋上で寝転がる。昨日から朝にかけて体力使ったから俺は疲れた。おやすみ。




...







「…い。」

ん…なんか聞こえる…夢か…

「…ろ…てる…」

いいや、そのまま寝

「起きろと言っている佐倉 ナギ!」

そこに立っていたのは何度か見覚えのある顔、これは、

「んだよ、俺のおやすみタイム邪魔しないでくれない?風紀委員長サン?」

「風紀委員長だからこそお前を起こしに来たんだ。遅刻した上に授業をサボり通し。先生に聞いて駆けつければ気持ちよさそうに寝ている、と…」

あー…うっざ…俺、こういうイイコちゃん超嫌い。何でもかんでもセンコーセンコー。まじウザい。早く消えろよ寝れねえし。

「おい佐倉。話を聞け。」

「るっせぇな風紀。」

「俺は風紀委員長だが風紀という名前じゃない。」

コイツ馬鹿なの?

「俺は桐谷 悠馬だ。」

「自己紹介なんか求めてねえんだよ!あぁも、うっざ!早く消えてくんね?」

「反省の色が見えるまでは説教を続ける。」

うー…わぁ…本格的にメンドクセェ奴来ちゃったよ。センコーもホント信頼しそうだよこういう奴って。俺からしたら、ウザイ、シツコイ、カカワリタクナイの三原則だ。

取り敢えずメンドクセェから謝っておいた方が早く済みそうだ。俺、そういうところは賢いからね。他のよくいる馬鹿共とは一緒にしないでほしい。

「あーハイ、すんませんでした。もうにどとしませーん」

「反省の色が全く見えないが。」

「さーせんさーせん。」

「…お前、風紀委員長のこの俺を舐め腐ってるな?いいだろう、お前については前々から目に余る行動が多い。俺直々に罰を下してやろうか。」

「んだよ罰って。体育館裏でも掃除しろってか?」

「…ついてこい。」

桐谷は俺の腕を無理やり掴んで何処かへ引っ張っていった。これがまた、軟弱そうな見た目からは想像ができないほどの握力で必死に抵抗しようともその手からのがれることができなかったのであった。
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