Story
□penaruthi!
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どさ
「っで…なにすんだよテメェ…」
連れてこられたのは体育館裏、ではなく体育倉庫であった。部活中の人が多いので、倉庫自体には人気もなく、あと、なんか臭い。
「ここでお前に罰を下す。」
桐谷が俺に近寄ってくる。じりじりと歩いてくる桐谷に俺が構えていると、桐谷が勢いよく。手を伸ばしてきた。
その手は頭をがしりと掴んで俺の髪の毛を乱暴に掴み引っ張る。
「いだだだだだテメェまじふざけんなよ俺のキメキメの髪の毛を!!」
「部活が終わるまでここの掃除だ。終わったあとまた確認しにきてやるからきちんと掃除しろ。ちゃんと掃除しなかったら、その時はまた罰を与えてやる。では。」
桐谷は乱暴に掴んだ手を離し体育倉庫を去っていった。俺は最高潮にムカついていた。
「んだよあの風紀調子乗りすぎじゃん…?覚えておけよ。後でたっぷり可愛がってやる…クソが!」
...
コツコツと足音が聞こえてきた。多分部活終わりなので桐谷が戻ってきた。
桐谷が戻る前、部活終わりの野郎共を暇つぶしで脅して遊んだりしていたが掃除は勿論していない。するわけがない。
「…おい、どういうことだ。何も変わってないどころか更に汚れてないか。」
「そりゃあ掃除してねえからな…待ってたぞ風紀。今からたっぷり可愛がってやっから…なっ!!」
俺は不意をついてそいつの顔めがけて拳を振り上げた。これはきた。決まる。派手にきまるぜ。
そう思ったら桐谷は片手で俺の拳を受け止めて軽くくいっと捻る。
「いぃだだだだだだ!!」
「馬鹿か。さっき連れ出した時わからなかったか?俺の方が力量は上だ。舐めるな。」
桐谷は俺の腕をとって逆にぎりりと捻る。力が強すぎて俺は抵抗もできず、ただ涙目になりながら痛い痛いと叫ぶだけだった。
「はっ、また罰を受けたくなかったら明日から真っ当に生きるんだな。」
「"〜!死ね!」
桐谷はまるで爽快と言わんばかりな表情を見せ俺の前から去っていったマジで殺す。