IDOLiSH7

□ブラコン
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「お兄ちゃんって、年下好きなんだ」

「は?何言ってんだ?」

「別に、小鳥さんと仲良くなれると
いいですね」






配達から帰ってきたお兄ちゃんに
「私、ケータイみました」と主張する
ようにそんなことを言った
自分でも可愛くない妹な自覚はある

でも、この素直じゃない口が
勝手にペラペラと動いてしまう

本当はお兄ちゃんのこと大好きなの
私だけのお兄ちゃんでいてほしい
お兄ちゃんに彼女なんて許したくない

そんなこと言えるはずもなく
私はどんどん、可愛くなくなる
どんどんひねくれてしまう

全部全部、かっこよすぎるお兄ちゃんのせいだから!!






「は?小鳥?何言ってんだ?
別に俺、鳥とか好きじゃねーぞ?」






なにこの鈍さ?!
いつも変なとこ鋭くついてくるくせに
それともシラをきってるつもり??
どっちにしろ、私はとってもとっても
不機嫌なのでふてくされている





ピロン





ケータイにメッセージが届いた
お兄ちゃんからだ
って、え?何、この距離で??
お兄ちゃん、今目の前にいるけど??







》機嫌悪いな、なんかあったか?

》》別になんでもない。

》なんでもないって顔じゃない

》》なんでラビチャ??
》》しゃべった方 早くない?

》なんとなく

》》なんとなくって…

》こっちこいよ、廉

》》やだ、めんどい

》んじゃ、俺が行く





え、待って何このやりとり
こっちこいも何もお兄ちゃん
目の前にいるから
と、思い顔を上げるとさっきまで
座っていたお兄ちゃんは立ち上がり
私の横に座った





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