IDOLiSH7

□はねやすめ
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天はふぅと息をついて
ベッドに仰向けに横になった




「私、何か買ってくるね
欲しいものとかない??」

「いらない、いいからここにいなよ
僕のこと、見張ってるんでしょ?」

「だって、おとなしくしてるって
約束したもん
天は約束は守る人だから」

「……鈍い子
いいから、しばらくここにいて」




天はベッドの横のイスを指し言った


そういえば私も風邪のときとかは何かもらったりするより誰かに側にいてもらったほうが安心したっけ…




「天、私はここにいるよ?
どこにもいかないから、安心して眠って??」




天に促されるままイスに座り手を伸ばして天の髪に触れた
自分が昔、そうされたら安心できたようにそっと撫でると天は言葉を発した




「なに、それ…別に 子ども扱いしてって頼んだ覚えはないけど?」

「具合悪い時はこれが落ち着くの」




言葉は不服そうだったけど天の表情はどこか柔らかくて、ステージの上の完璧な天とは違う、私だけに見せてくれる顔になり規則正しい寝息をたてはじめた




「ゆっくり休んでね…天…」




それがあなたのやるべきことなら、ステージの上でどんなに無理してもいい、私にはあなたを止める力なんて無いから…


私にできるのはあなたを応援することだけ、だからどうか私の前だけではありのままのあなたでいて


アイドルでも、芸能人でも、TRIGGERの九条天でもない
ただの九条天として、弱みをみせて




たくさんの人を支えて、癒して、熱狂させるあなたの美しい羽を、どうか私の前では休めてほしいの




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