IDOLiSH7

□はねやすめ
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「たくさんの人が待ってる
僕はその期待に応えないといけない
そのためには1分、1秒だってムダにはできないんだ」




美しい顔には、明らかに辛そうな色が滲んでいるのに天の表情は凛としていた


あなたは、天性のアイドルなんだね
自分を犠牲にして、人々に幸せを届ける 天使のような存在


それじゃあ、あなたの幸せはどうなるの?いつあなたは幸せになれるの?




「わかってるよ…、世界が絶望してる時でも笑って幸せを届けるのが天の仕事

TRIGGERの九条天はみんなのもの…
でも、ただの九条天の時は…せめて私の前だけでは自分を優先して?
休むのはムダな時間なんかじゃないよ?無理をしたほうがかえってパフォーマンス下がるでしょ?
今の天に必要なのはしっかり休んで回復すること
そしたら、私もこんな生意気な口きかないから…」

「生意気って自覚してるんだ?」

「いつも天に言われるから、
言われる前に自分で言ってみたの」

「……はぁ、わかったよ
今はおとなしくしといてあげる
どっち道、ここで廉を突破してもドアの外にいるデカイの2人に捕まってベッドに強制送還されそうだし」

「??」




天がため息をつきながらドアの方を見るので私もそっちに視線をやるとドアが開いた




「誰がデカイの2人だ、クソガキが」

「はは、いたのバレてたか」

「楽!龍!2人とも仕事は??」

「大丈夫、ちゃんと終わらせてきたから」

「ガキの心配して仕事放り出すようなことはしねぇよ」

「ちょ、楽 そんな言い方ないだろ」




2人とも急いで仕事終わらせてかけつけてくれたんだ
なんだかんだ言ってTRIGGERって仲良いなぁと、嬉しくなる




「あーもう、うるさいなぁ
僕 安静にしてないといけないんだけど?こんなうるさいとゆっくり休めないな」

「んだと?!
あーあ、弱ってる時は可愛げがあったんだけどなぁ
『楽、龍、ありがと。 愛してるよ。』とか言ってたよな?」

「言ってない」




天は視線を逸らして食い気味に否定した




「いや、言ってたぜ、な?龍?」

「うん、天の素直な気持ちきけて嬉しかった」

「だから、言ってないって 空耳じゃない?
そんなことより、早く次の仕事行きなよ」

「可愛くねぇやつ
んじゃ、廉 こいつのことよろしくな」

「俺たちも終わったらまた様子見にくるし、何か必要なものとかあったら連絡してね」

「うん ありがとう2人ともお仕事がんばってね」




楽と龍を送り出し
再び病室に天と2人だけになる




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