IDOLiSH7

□はねやすめ
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病室のドアをノックすると
はい、と短い返事が聞こえてくる
ドアを開けると天はベッドの上で体を起こしていた




「天っ…、心配したんだからね?!
病院抜け出したって連絡来たかと思ったらライブ出てるって言われて、歩けなくなるまで無理したって……」

「当たり前でしょ、ファンの子達が待ってるんだから
プロとして、その期待を裏切るわけにはいかない」

「2人にきいたよ、始まる前はフラフラだったのにステージに立った瞬間
そんなこと忘れるくらいだったって」

「楽と龍にはフォローしてもらっちゃったけどね…
僕はもう、あんな中途半端なことは二度としない…どんな時でも完璧に演じてみせる」




天はそう言うとベッドから降りようとした




「ちょっ、天!?どこ行くつもり!?」

「いつまでもこんなとこで寝てるわけにはいかない
1日分の遅れを取り戻すには1日じゃ足りないんだから」




青白い顔でそんなことを言う
天はどうしていつもそうなの?
どうして自分の体を1番に心配してあげないの?




「ダメ、今は安静にしてて!
2人にも言われてるんだから、天が無理しないようちゃんと見張っておいてって」

「余計なお世話」




天は不機嫌そうにそう言った




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