IDOLiSH7

□王様プリン
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『もしもし、れんれん??』

『あ、環!!ライブ観たよ!めちゃめちゃ素敵だった!!あとこの前のテレビもすっごくよかった!!!』




最近アイドルのお仕事が忙しくなってきた環はあまり学校で会えないからとこうして夜に電話をくれる


私はIDOLiSH7として活躍する環の追っかけみたいになってて、出演した番組やら雑誌は全てチェックしており、その感想を環に伝えている、 環はあまり無反応だけど 素敵だったってことは毎回伝えるようにしている




『おー、サンキューな
なぁ、れんれんさ 来週とかヒマ?』

『来週?うん、大丈夫だけど?』

『今までは毎日会ってたのに、急に会わなくなってさ、なんつーか調子狂うんだよね?だからさ、久々にどっかいこーぜ れんれんの好きなもん何でも奢る』




環からの電話の内容は都合よく解釈するとデートのお誘い、きっと環にとってはそんな深い意味はなく単にいつも会ってた友達に会うようなノリなんだろうけど




『うん、食べたいの考えとくね』

『おー、あ、わりぃ
そーちゃんに呼ばれたから電話きる、また連絡するから』

『ねぇ環、最近忙しいでしょ?
無理に電話じゃなくてもメールとかでもいいんだからね? 私は環と今までみたく連絡とれるだけで安心だから』

『やだ、俺はれんれんの声が
聞きてぇの、んじゃあ またな おやすみ』

『うん、…おやすみ』




電話をきると自分でも気持ち悪いくらいにニヤニヤしてるのがわかった




『俺はれんれんの声が聞きてぇの』




環の言葉が何度も頭の中でめぐる
わかってる、環にそんなつもりはない
ただの幼馴染
昔から一緒にいるから、寮暮らしの環にとって私は気を抜いて話せる存在だから、あんなこと言ったんだ…他意なんてない


それでも、嬉しいものは嬉しい
環が私におごってくれるとか、久しぶりに会えるとか、もちろん嬉しいけど そんなことじゃなくて…あの日の言葉どおりアイドルとしてどんなにキラキラした世界に行ってしまっても今までと変わらない関係でいてくれることが、1番に嬉しい




「何がいいかな、」




来週のことを考えるだけで空が飛べそうだった、いくら今まで通りに連絡とれるとは言っても毎日のように会ってた環に最近は全然会えていなかったから 環に会えるってだけでこんなにも嬉しいなんて、知らなかった…




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