short dream bio
□I am starved for you
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久しぶりに任務から戻って来たレオンが、君の手料理が食べたいんだなんて言うものだから、いつもより熱心に料理に集中していた。
「エレナ」
リビングで寛いでいたと思ったレオンが後ろから声を掛けてきた。
「お腹空いちゃった?レオン、もう少しだから待っていて」
「ああ…」
後ろから両手が私の腰に回り、ぎゅっと抱きしめられる。
レオンの硬い胸を背中に感じて急に胸が高鳴る。
「いい匂いだ、エレナ」
「レオン、任務あけで疲れているでしょ?ソファで休んでていいわよ。出来たら呼ぶから」
「一人で退屈だったんだ。こうして君の側に居る方がいい」
そう言うと、レオンが私の肩に彼の顎を乗せ、耳に温かい息を吹きかけた。
「きゃ…っ」
そして腰に回った手が、私の着ているカットーソを捲りあげて、お腹をやわやわと撫で始める。
「もうっ…レオン。料理が出来ないわ…」
「それは困る。俺は腹ペコなんだ」
いたずらを仕掛けながらもそんな身勝手な事を言う恋人。
「じゃあ、いたずらはやめて」
「それは、難しいな」
今度は大胆にスカートの中に忍ばした手が、私の太腿を這いあがる。
「あ…っ」
長くて節のある男らしい指の感触に背中がぞくりと震える。
任務では銃を握るあの指が今は私を求めている。
そう思うと体中が一気に熱くなってゆくのを感じる。
レオンは私の首筋を彼の唇でなぞりながら、指先を確信に近づけてゆく。
「レ、オン…だめ…」
抗議するも、その声は自分でも弱々しい。
後ろに顔をひねれば、青い瞳が切なそうに私を見つめている。
反則なほどに美形な顔。
そのまま私の唇を奪うとレオンが言った。
「I missed you so much,sweetheart」
「I am starved for you」
会えなくて寂しかったよ。エレナ。
俺は君に飢えているんだ。
それは私も一緒。
多分、食事は後回し。
空腹を我慢して、お互いの飢えを満たすのが先だろう。