小説
□お金から恋5
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「やっぱりあいつらの反応めちゃくちゃだったな。そりゃそうか〜。ダハハハ」
「おそ松兄さんはこれでいいの?」
「これで、って?」
「俺と援交…ぽいことしてそんな毎日でいいの?俺には何もないよ。クズでゴミでニートで誰からも必要とされない。よく兄さんはこんな奴とヤれるよね」
こんなこと言いたい訳じゃないのに。
後から後から言葉が出てくる。
「それ以上俺の好きな人のこと悪く言うのやめてくれる?」
「ねえそれもノリなの?ヤったからとりあえず好きってことにしてるんじゃないの」
「あのさ確かに俺はバカだけど好きでも何でもない奴とセ○クスする程バカじゃないよ?あの時嬉しかったんだ。一松が俺のこと好きって言ってくれたこと」
「…あんなふざけた誘い方だったのに?」
「あれでも精一杯の告白でしょ?俺は本当は兄弟みんなのこと大好きで優しい一松のことが、誰よりも好きだよ」
「俺…金なんか持ってないけど、何も兄さんにあげられないけど…おそ松兄さんが好きだから、恋人になってくれないかな」
「えっ、初めてヤった日からもう恋人でしょ」
「え、そうだったの…?ならいいけど…」
頑張って改めて告白したらもう付き合っていた…はずい。
「だからこれからもよろしく!ってことで」
「…こっちこそ、よろしく」
「あれ一松くんこういう時ってちゅーするもんじゃないの?」
「へっ、ああ、うん」
人がいないのを確認してから恐る恐るキスをした。
いつもそれ以上のことをしてるのにすごく緊張した。
「へへっ。なんか照れるね〜。俺達もリア充デビューだよ、やったね一松!」
おそ松兄さんが肩に腕を回してくる。
「近親相姦ホモニートだけどね」
「細かいことはいーの!あいつらに自慢しようぜ!」
「袋叩きにされると思うけど」
帰ったらやっぱり四人に無茶苦茶に言われた。
けどおそ松兄さんが楽しそうだったから別に良いやと思う。
明日からもニートでクソみたいな毎日かもしれないけれど、好きな人が隣にいれば幸せな日々だ。
-end-
最後は良い感じにまとまりました!
一おそがいれば明日も生きていける気がします。
閲覧ありがとうございました!
2016516