のほほん
□お花見 中編
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ポカポカな陽気に穏やかな波の音、今日もいたって平和な航海に白ひげ海賊団のクルー達は穏やかな1日をスタートするはずだった
ドタドタドタ、、、
『バンッ』
朝食が丁度始まり賑わいかけていた食堂に勢い良く人が入って来たと思ったら、
「花見がしてぇー‼︎‼︎」
この船一番の元気者エースが朝の挨拶もせず叫んだのである。
「おい‼︎エース‼︎まずは、挨拶が先だろぃっ‼︎」
盛大なため息と共にエースに声を掛けたのはマルコ。
「おっ‼︎わりぃ‼︎おはよっ‼︎マルコ‼︎花見がしてぇー‼︎」
本日2度の盛大なため息と共にマルコはエースに言った。
「おはよぃ‼︎で、なんで急に花見なんだよぃ?」
コックや他のクルーとも挨拶をしながらマルコはコーヒー、エースは朝ご飯にしては異常な量の食事を手に定位置へと座った。
「ヒャカラホヘホホン、、、」
席に着くなり口に物を詰めながらエースはマルコの質問の答えを返した。
「エース‼︎ 何言ってるかわかんねぇよぃ‼︎まずは、口の物を飲み込んでから喋りやがれっ‼︎」
ゴクリッ‼︎ と音がしたかと思うと、マルコの言葉に被せるように、
「だから、オレ花見がしてぇー‼︎ 春島の近くだし、天気いいし花見をしない理由がなぃっ‼︎」
マルコが本日3度目になる盛大なため息をついたのゆうまでもない。
「クックッ‼︎ 花見ぐらい、いいじゃねぇかぁ‼︎なぁ?未子の可愛いお願いじゃねぇか?」
マルコがエースになんと返すか考えるよりも早く隣に座って居たイゾウが笑いを堪えながらマルコに言った。
おはようさん、と挨拶しながらもイゾウは笑いを凝られえている。
「イゾウ、お前まで、、、」
「何?花見?俺料理がんばちゃうー‼︎」
マルコの声を遮り、ちょけた声でサッチが話に加わってきた。
こうなるともう、マルコには止められず本日一番のため息と共に、
「親父に確認とってくるよぃ。」
と言い、席を立った。確認と言っても、祭り好きの親父が乗らないわけが無い。
エースは、ガッツポーズ‼︎
イゾウは、サッチに日本酒に盃忘れんなよ‼︎ と。
サッチは、花見ならお重か?いや夜なら冷えるし、おでんも鍋もと今日のメニューを考えていた。
こうして、白ひげ海賊団のお花見が幕を開けたのである。