短編 BL

□アイノホンネ
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マルコandエース

「なあなあ、コレなんだ?」

暇を持て余していたエースは何か食べる物はないかと食堂を訪れていた。

「コレはなぁ〜キノコだ‼︎」

飛び切りの笑顔でエースに答えるサッチ。

「このまま食えんの?」

不思議そうに手元にあるキノコを眺めるエース。

「食べれるけど、食べちゃダメ〜‼︎」

「なんでだよー‼︎腹減った‼︎」

コレはサッチサマが苦労して手に入れたもんなんだぜ‼︎なんとこのキノコはなぁ、、、サッチの話に適当に相槌しつつエースは目の前のキノコしかみていなかった。

その時、

「おい‼︎エース‼︎書類も出さずにサボリとはいい度胸だよぃ‼︎」

食堂のドアが勢い良く開かれ、特徴的な髪型をした一番隊隊長マルコが眉間にシワを寄せながら入って来た。

「ヤバッ‼︎ あっ‼︎」

エースはマルコに見つかりとっさに手に持ってたキノコを口に入れそのままゴクリっ‼︎と呑み込んでしまったのである。

「エースお前、何つまみ食いしてやがる‼︎」

天下の一番隊隊長様は、更に米神に血管を浮かせ怒っている。

「マルコ‼︎ストーーープ‼︎」

普段ならそんな状態のマルコを止めたりしないサッチが大慌て止めに入り、

「マルコ‼︎ 絶対エースを見るな‼︎もはや、エースは今すぐ目を閉じろ‼︎」

サッチは慌てて2人にゆうが時既に遅し。

真っ赤な顔をしたエースが、

「マルコ‼︎今日もカッコイイな‼︎」

ハニカミながら瞳をウルウルさせながらマルコに近づいていった。

「俺、マルコの事大好きだー‼︎」

下からマルコを見上げながら恥ずかしがりながら言うエース。

マルコと言えば、さっきまでの怒りはなりを潜め急にしおらしく自分に迫ってくるエースに困惑し固まってしまったのである。

そしてエースはそんなマルコには御構いなしに、

「マルコの唇って柔らかそうだよなぁ〜‼︎ いつみてもその腹筋いいよなぁ〜‼︎ 髪型も特徴的だけどマルコだから似合ってるだよなぁ〜‼︎」

次々と思いつくまま頬を染めつつマルコを褒める、もとい口説き始めたのである。

気がつけば、エースとマルコの顔は目と鼻の先となった所でマルコハッと気づきサッチをギロッとにらんだのである。

「サッチ‼︎これはどうゆう事だよぃ⁉︎」

怒りの矛先は完全にサッチに向き、

「いや、コレは不可抗力ってやつ?俺ッチちゃんと止めたし‼︎」

「止めた‼︎じゃねぇよぃ‼︎」

サッチとの言い合いでエースの存在を一瞬忘れていたマルコは、

「マルコぉー‼︎フランスパンなんてほっといて俺をみろよー‼︎」

甘えた声で、ギュッと抱きしめられる感覚にドキッとした。

「サッチ‼︎ エースに何食わした⁉︎」

それを隠すようにサッチを怒鳴りつけた。

「エース、フランスパンはないぜ‼︎」

サッチは自慢のリーゼントを撫でつつブーブー文句を言った。

「サッチ‼︎」

そんな様子をのんきに見てる余裕もないマルコはサッチに怒鳴り、

「はいはい‼︎エースが食べたのはその名も『アイテヲオトス』食べた者は最初に見た相手に一目惚れして落とすってゆうスゲー貴重なキノコだたのにぃ‼︎」

「だたのにぃ‼︎じゃねぇよぃ‼︎ エースもほいほい与えられたものくうなよぃ‼︎」

マルコは怒りを通り越して呆れ、目の前のエースをどうするかを考えた。

だがエースはそんなマルコの考えなど御構いなしに、

「マルコぉー‼︎ サッチばっかしゃべんなよぉー‼︎」

腰に回された手はいつの間にか首に回され耳に息がかかる距離で甘えた声を出しながらマルコに迫るのであった。

「チッ‼︎」

小さな舌打ちと共に、

「効果はどれぐらいだよぃ?」

睨みながらマルコはサッチ聞いた。

「持って1日かな?」

ニヤリと笑って答えるサッチ。

「とりあえず、こいつは部屋に連れてかえるよぃ‼︎」

いうやいなや、くっついてたエースを無理やり離しそのまま腕を掴みマルコは食堂を出ようとした。

「やぁ‼︎離れたくないのぉ‼︎ 」

なかなか離れないエースの耳元にマルコは何かを囁き、真っ赤になって大人しくなったエースを連れて食堂を後にした。

エースの腕を引っ張ったまま自室の前についたマルコはエースの耳元に囁いた。

「本当にいいんだな?」

エースは答える代わりにマルコの唇にチュッ‼︎と軽くキスをした。

そのまま2人はマルコの部屋へとなだれ込んで行ったのである。

☆★☆★☆

食堂で、、、

『俺の部屋なら好きにしていいよぃ‼︎その代わり、後でなかった事なんかにはするなよぃっ‼︎』

マルコがエース囁いた一言。
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