恋乱倉庫

□【才蔵】温泉動画妄想♪
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「それとも、お前さんと俺と……、どっちが音を上げるか競ってみる?」

「えっ…!」

お湯に肩まで浸かった私に才蔵さんの容赦ない色気が突き刺さる。

才蔵さんと温泉に浸かることになったものの、余りの恥ずかしさに必死に膝を抱えて端っこに身体を寄せていた私は、思わずビクリと身体を震わせた。


「な……ど、どういう事ですか……っ」


ちゃぷんと音を立て、お湯が揺れる。
気付いた時には、濡れて光る才蔵さんの肌が私のすぐ目の前へと迫っていた。



「……まあ、俺が負けるはずが無いけどね」

「っ……!!!」



事態を把握するよりも先に才蔵さんが動く。



「っ……ひぁっ!!」



引き締まった腕がお湯から覗いたと思った瞬間、長く節ばった指先が私の肩から項にかけてをゆっくと撫で上げてきた。



「ちょっ……ぁっ……才蔵さんっ……」

「ん?」

「く、くすぐったい……です……!」

「そ」



私の抗議の声ににっこりと笑みを作る才蔵さん。
その顔は心底楽しそうで……



((……絶対楽しんでる……!))



しかし、からかわれているだけだと分かっていても、悲しいことに才蔵さんの指の動きに身体はどうしても反応してしまう。



「んっ……」



するすると指先でなぞられる肌の感覚が、お湯の中で直接的に響く。
二人きりとは言え、誰が来るかも分からない屋外。
しかし、分かっていても抑えようと思えば思う程に身体がその感覚を鋭敏に拾い上げ、鼻に掛かった声が零れてしまう。


「ふっ……ゃ、んっ……」

「ん?」

「……だめっ……です……才蔵さ……」

「降参する?」


ふるふると首を振れば、才蔵さんが首を傾げて酷く優しい笑みを浮かべた。
しかし、首筋にまで登ってきた指先は止まる事はせず、ゆっくりと私の鎖骨にまで下降線を描く。



「ひぁ、んっ……も……っ……だめっ……!」



じわじわと溶かされるような、焦れったい刺激に耐えきれずに意地悪な腕を掴み、才蔵さんを軽く上目に睨み付けた。



「……。」



すると、ピタリと才蔵さんの動きが止まる。



「え……才蔵さん?」

「参ったね」

「え……」



意地悪く私の肌を滑っていた手が離れ、才蔵さんが苦笑を零した。



「……俺の負け」

「え……」



思いがけない反応に目を瞬かせる。
次の瞬間、音を立ててお湯から抱き上げられてしまった。



「ーーーっっ……!!?」



何が起こったのか分からず、慌てて才蔵さんの首に腕を回すと、耳元で酷く艶のある声が響いた。



「続きは部屋で」




終わり




「続きはWebで」って言わせたかったけど、耐えました(笑)

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