恋乱倉庫

□欲しがり屋さん【才蔵】
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抱き寄せられ、その直後肩に重みが乗った。
まるで猫のように、柔らかな銀髪がするりと私の頬を撫でる。

「ドキドキきゅんきゅんしたいの?お前さん、だいぶ欲しがりだね」

耳元で囁かれた才蔵さんの声に、一瞬にして背中がぞくりと粟立った。

「っ…ぁ…え…」

突然の出来事に言葉が続かない。
そんな私を気にする素振りも見せず、才蔵さんの唇が私の耳朶に触れ、吐息を吹き込むように言葉を続けた

「読むよりももっと良いもの…聞かせてあげようか」



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