短き物語
□怪盗団のリーダーと純粋無垢な殺し屋Part8
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怪盗団のリーダーと純粋無垢な殺し屋Part8……
綺麗な水で出来た城は、彼女の目には酷く映るようで胸に突き刺さる
祈音「祐介君、ここ皆には綺麗な水のお城に見えるんだよね……」
フォックス「ああ、少なからずな……」
祈音「多分だけど……暁君と私には違う風景が写ってると思う」
フォックス「そうなのか?」
祈音「うん……」
その時、ナビから通信が入る
どうやら、ちゃんと声が届くかテストしたいみたいだ
ナビ『あ〜あ〜、ちゃんと聴こえてるか?』
フォックス「ああ、聴こえる」
ナビ『よし、OK♪祈音は?』
祈音「うん、聴こえてるよ。それより……皆は此処が綺麗な水のお城に見えるんだよね?」
ナビ『?そうだけど……』
スカル『どうした?』
ナビ『城の事、皆は此処が綺麗な水の城に見えるのかって』
クイーン『ええ、そうだけど……』
ノワール『それがどうかしたの?』
祈音「此処は……綺麗な水のお城じゃないよ、よく見て……」
祈音の指を指す方をよく見ると何かが浮かんでるのが見える