幻想魔伝

□曖昧な関係
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「ん?あれはあの方の性欲処理なだけで、まぁ仕事の延長みたいなものだよ?」
你健一は朔羅の服の中から
手を出すと朔羅の向きを変え後ろを向かせると目を合わせ顔を近付けた。




お互いの唇が触れそうになった瞬間。
二人の間に割って入った朔羅の手のひら。
おわずけを喰らった你健一は目を開けると朔羅を睨み付けた。









「何?邪魔なんだけど?」
你健一の睨みに臆する事無く朔羅は你健一の目を見た。





『…じゃぁ、私は何?』
朔羅の質問に你健一は目を見開くと喉の奥でクツクツ。と笑うと優しい笑みを浮かべ朔羅の手を退けた。


また唇が触れそうな距離まで近付くと一旦動きを止め、甘い声で囁いた。







「…プライベートに決まってるじゃん」
語尾を言い切ると同時に二人の唇が重なった。
重なった瞬間から舌を挿し入れ激しく朔羅の其れと絡めた。






伊達に玉面公主の相手をしていない。
你健一のキスだけで頭が真っ白になり、腰が抜けそうだった。

それに気付いた你健一は左手を朔羅の後頭部に、右手を朔羅の腰に回すと体を密着させる様に自分に抱き寄せた。








朔羅は大人しく你健一に従っていた。
暫くすると你健一は名残惜しそうに朔羅から唇を離すと、朔羅からは飲み切れなかった二人の混ざり合った唾液が口元から溢れており、朔羅の瞳は涙で潤んでいた。










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