幻想魔伝

□もう一人の大切な人
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『んぅぅ…。っあぁ…。』
人気の無い森の奥まで来ると紅孩児は何の前触れも無く朔羅に激しく口付けた。

全てを飲み込まれそうな程の激しい口付けに朔羅は苦しくなり酸素を取り込もうと、薄っすら口を開けた。

その隙を見逃さず紅孩児は朔羅の口内に舌を侵入させ、朔羅の口内を犯した。







『…あっ。…んぅっ。』
取り折漏れる朔羅の甘い声に紅孩児は腰が痺れた。
朔羅の口内を犯したまま、朔羅の腰に回していた手をソロリ。と下に移動し太腿を撫でようとした。






パシッ…。

紅孩児の手に優しい痛みが走り目を開けると潤んだ瞳で睨みつけている朔羅と目があった。







『…ダメ。』
息を荒げながら言う朔羅に寧ろ俺を煽ってるか?と聞きたくなった紅孩児だったが、嫌われては堪らないと大人しく手を引くと、壊れ物を扱う様に優しく抱き締めた。










「…好きだ。」
消え入りそうな声で朔羅の髪に顔を埋めながら呟く。

『…クスッ。…知ってる。』
紅孩児の胸に顔を埋めたまま朔羅が応える。



朔羅の優しい声色に紅孩児は更に愛おしさが込み上げ、抱き締めている腕に力を込めた。









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