幻想魔伝

□酔っ払い注意報!?
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『ねぇ〜皆?これスッゴク美味しいんだって!!』
三蔵一行の紅一点の朔羅が四人が集まる三蔵の部屋に一升瓶を持って来た。





「それ、どうしたんだ?」
悟浄は吸っていた煙草を灰皿に押し付け火を消すと優しい笑顔を浮かべながら朔羅に近付いた。






『え??……其処で貰った。』

「「「…………ι」」」

「…ι誰にですか??」

『うぅぅんと………怪しいお爺さん?』
疑いも怪しむ事も無く言って退ける朔羅に三蔵一行は顔が引き攣った。







「…はぁ〜ι。怪しい奴から物を貰うなι…」
三蔵は項垂れて頭を抱えた。
皆が喜ぶと思った朔羅は三人の反応に俯いてしまった。






『美味しいって言うから…みんな、喜んでくれるかな?って…』
小さく呟く朔羅に三人は顔を見合わせた。




(…泣いちまったか?)
(三蔵…冷た過ぎるんじゃないですか?)
(……チッ。)





「…おい、朔羅。……寄こせ。」

『…え??』

「俺達に飲ませたかったんだろ?」
素直に言えない三蔵はぶっきらぼうながらに、朔羅に視線を送りながら言った。





「クス…。そうですね!折角だから頂きますか?」
八戒も優しく言うと人数分のグラスを取りに席を外した。

朔羅の隣に行った悟浄は朔羅の頭に手をやり優しく撫でると、良かったな!と微笑みかけ朔羅から一升瓶を受け取ると三蔵の側へ行くと一升瓶を渡した。







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