*NOVEL*

□給料の3ヶ月分
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ある日の昼下がり。僕は家で就職雑誌を読み心地よい時間を過ごしていた。僕以外みんな出払っていてひさびさの一人の時間を楽しんでいた。
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「ただいま〜、お兄ちゃんのお帰りだぞ〜!」陽気に玄関から聞こえた声はおそ松だった。「おかえり。パチンコ勝ったの?」僕はわかりきっていることを陽気な兄に聞いた。「おうよ!5万も儲けちった♪」少し驚いたものの、イッシッシと笑いながら金の使い道について考えているであろう兄を見て、どーせ競馬につぎ込んでボロ負けすんだろーなぁ、とため息が出た。するとまるで心を読んだように「チョーロちゃん!なぁにため息ついてんの?どうせ競馬に使ってボロ負けだろーなぁ、とか思ってんだろうけどよそんないつまでも馬鹿なことするわけねぇだろ!?ちゃんと貯金するんだよ。」と爆弾発言が飛び出した。なんとあのおそ松兄さんから貯金なんて言葉を聞いたのだ。まさかあの兄さんが、と僕はびっくりした。あとチョロちゃん言うな。「なんか変なもの食った?」思わず聞き返した。「なわけねーだろ!そこまで馬鹿にするか?普通。お兄ちゃんをもっと敬いなさいよ。」ったくチョロ松は〜と文句を言いながら二階に行ってしまった。
「俺のお帰りだぜ、my brotherたち!」「ほんっとイッタイよねぇ!!もぅ……ただいまぁ。」カラ松とトド松が帰ってきたようだ。遠くから十四松の声も聞こえてきた。一松と会話しているのが聞こえるなぁ。みんな帰ってきたらしい。もうこの時にはおそ松と話したことなんて頭のどこかにいってしまった。
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